流れは他のお茶事と変わらないのですが、
お精進のほかに二の膳が付きます。
寄付→待合→迎付→席入→お精進→お炭→お濃茶(七種の菓子)→中立→お薄(先ほどとは異なる席に入ります)→二の膳
二の膳でお終いになるので(精進落しということだそうです)本来はお茶などをいただかずに帰るのですが、今日は特別にほうじ茶を出してくださいました。
これがとても美味しく感じました(笑)
先週お稽古の時に先生が「お精進はお出汁が違うから味をよく覚えておいてね」とおっしゃっていたので、何が違うのかしらと思っていたら。
昆布と干し椎茸のほかに干瓢と大豆で取るのだそうです。
山里のお料理はとても美味しいので、楽しみにしていたのですが
しっかりとしたお出汁でとても美味しくいただくことが出来ました。
お椀は飛竜頭と松茸(わたしにとっては今秋初物!)で、松茸の香りも歯ざわりも良くて本当に美味しかったです!
そうそうお盆もお椀も一式、朱塗りでした。これも決まりごとらしいです。
お精進なので生臭物はないのですが、けっこうな分量でお腹がぽんぽん。
お菓子が七種・・・だということに気づいて気が遠くなりましたが、
どうにかクリアできました。
生菓子、羊羹、お芋二種(サツマイモと長芋かな?)、葡萄、生麩、コンニャクで七種。
サツマイモと生麩とコンニャクはお醤油系の味付けでした。
甘いものとしょっぱいものの組合せでしたので、全部食べることが出来たのだと思います。
これが全部甘くて重いものばかりだったら食べられなかったと思います。
お道具は全て唐物なので、お点前も真です(当たり前・・・ですね)
先生がしてくださるので真剣にじーっと見詰めてしまいました。
でも席が暗くて・・・何せ盃(と言うよりもお椀でした)の底に、梅(よくわかっていない。。)が沈んでいたのですが、それが模様なのか何なのか見詰めても???なほどの暗さでした。
お軸は消息(って言い方も違うような:汗)で記憶にあるのが「雲門禅師」と「東山水上行」の文字だけ・・・です。
細かい説明を先生がしてくださったのですが、すっかり・・・;;
花入は唐物、花はムクゲとシュウメイギク。
風炉は眉風炉(これが決まりだそうです)、皆具も唐物。
香合は堆朱、お盆はグリ(字がわかりません;)、羽根は鶴(!)
風炉の灰は鱗灰で、このお茶事のために山里がしてくださったそうです。
初めて見ましたが、お席が暗いのと眉風炉なのとでへばりついて覗き見しても見えにくかったです。残念。
天目台が鎌倉彫だったのですが、色も雰囲気もすっきりとして鎌倉彫らしからぬ様子でなかなか素敵でした。
お薄席のお軸は、先生のお宅でお正月によく見る一行ものでした。
「寶珠多華果」←間違えてる・・・はず・・・なんです。どうも違う、と思うのですが思い出せなくて・・・すみません(滝汗)
松雲老師のもの。
薄器は琵琶湖の浮御堂の古材を使ったもので、蓋裏に伝衣老師の花押がありました。
松雲老師も伝衣老師も大先生とご縁があった方なので、たまたま先生がお持ちになったお軸と山里が用意した薄器とが呼び合ったようで先生もとてもお喜びのご様子でした。
お薄の後は、二の膳。
一同、足は痛いし、お腹もいっぱいだし、ほぼヘロヘロ状態(笑)
二の膳がどれくらいのものやら皆目検討が付かないので、戦々恐々。
それでも・・・お向で一献いただくと確かにお出汁が違うので不思議と入ります。
お精進であれだけ食べたのに・・・と思いましたが生臭物を食べていないので、もたれずに済んだのでは?という意見が出て納得。
お椀は、鱧でおつゆは枝豆を擂ったものと白味噌をあわせていたみたい。。
八寸は、菱の実を焼いたものと煮鮑。
菱の実は見るのも食べるのも初めてでした。不思議な形をしています。
鮑が柔らかくて美味しかった♪
煮物は、お大根と小芋とお昆布巻(鮎かな?)
煮物をいただいた頃には、さすがに苦しくて「まだ続く??」と青くなったのですが幸いにこれで終わりになりました。
お献立のコピーをいただけることになっているので、それが来たらきちんとしたものをUPしたいと思います。
わたしの説明じゃなんとも頼りないですし、怪しすぎます(涙)
★
お腹がいっぱいで苦しい だの
足が痛い だの
暑い~ だの
なんだかんだと言いながらも、帰り道しっかりお茶(皆けっこう喉が渇いていて冷たいものを飲みたかったんです)して帰ってきました。
普段お稽古の時にはお会いできない方々とも久しぶりにお話できたり、初めての方ともお会いできたりで、楽しい時間になりました。
こういう機会に恵まれたことに感謝しつつ、先生にも感謝しつつ
さっきお礼の手紙を書き終えたところです。
なのに・・・先生の住所が・・・わ、わからない(ひえ~ん)
携帯に入っていると思ったのに。。
さ、探さなくちゃ!です。
PR
COMMENT