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かのんおりおり

どたどた・わさわさ・じたばた。。。の日常です。

   
カテゴリー「つぶやき」の記事一覧

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微かに

ほんのり

ほんとうにうすくほんのり 秋の気配


空の色と

角の取れた雲

すいすいと浮かぶ赤とんぼ


気温が同じでも

風の温度が違う土曜日

8月の終わり


そっと届いた秋の気配

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もどかしい距離


たいせつに想うひとから
かなしい知らせがとどきました

なんとなく・・・
という予感のようなものはありました

辛くともつたえてくれたその人を想うと
せつなくて
かなしくて

こみあげてきます


ただ祈ることしかできないけれど

そばにいても
なにもできないけれど
それでも

遥かな距離をもどかしくおもいます


>紺碧の波間に浮かぶ海鳥の瞼に君の風花が舞う /かのん

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黒い翼


とまるために
ゆっくりと羽ばたきながら近づいてくるのを
下から見上げている

至近距離

開いた窓の向う
ばさばさと羽音がする

力強い両脚の爪をぐわりと拡げて
Cのように身体を内側に曲げて
羽根が波打つ


座っている自分
空を過ぎるカラス

影になる瞬間

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夏の行方


陽が落ちて

水が満ちて

海から帰るボートの紅い灯が

なだらかに滲む川面を
かき混ぜながら登ってゆく

ちらちらと揺れる街灯は
長く裾を引きながら
深まる時間を照らしている


密かに夏の余波を纏った風は
東から北へと
季節の手をひいて

夜を越えて訪れる

明日は
いっそう澄んだ空。


>ひんやりと腕をながれる宵の風 あなたの空は澄んでいますか/かのん

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秋の七草


春の七草はソラでも言えますけど、秋の七草はどうにも・・・ですね。

先日、とある雑誌にそれが載っていたので真剣に書き写しました(笑)
万葉集にある山上憶良の歌でした。

『萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花』

順に
「ハギ ススキの穂 クズ ナデシコ オミナエシ フジバカマ キキョウ」
だそうです。

これはなかなか覚えられそうにありません。。


で、これを読みながら別の方面に思いは飛びました。
キキョウ→桔梗→桔梗が咲いた
「桔梗が咲いた」は片岡義男さんの同名の小説があります。

片岡さんの文章が好きで、文庫本を読み漁った時期がありました。

オートバイに乗る少年。
年上の女性。
すっきりとした白い麻のシャツに薄手の生地のスカート。
自然のままに見える、けれど巧みに施された化粧。
夏のプール。
カーブの続く道路。
ほんのりとした出会いと。
さらりとした別れと。

そんなものが詰まった独特の世界。
初めて目にした小説は、女子高生向けの雑誌の連載だったと思います。
題名は・・・なのですが
「ハセミヨシナオ」というサーフィンをする高校生の名前だけが
記憶に残っています。

遠いとおい夏の記憶です。

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じゆうとほんのすこしの


すきにすればいい
すきにしなくてもいい
すきにするけど

でも

いってもいい
いわなくてもいい

そんなことないさ
そうかな
そうだよ

そうかな
そうだよ

そうだよ
そうだよ


だってほら?
危なそうだよ。



瞼から食い破られる邪まな君の扉を迷わずに捺す/かのん

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わかっていても


暗い気持ちになってみたり。
むっつり思ったり。

自分に呆れる。
けど どうにも・・・ね。


そっか そうなの?

なんだかちがう。


でも まあいいさ。
ちがうんだもの。
そう ちがうのよ。


わたしはあなたにはならない。


うつくしくひろがる指の隙間からデルフィニウムの砂が零れる/かのん

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蝉は鳴かないのではなく


ゆったりと水が海から帰ってきます。
日々、繰り返される営みは不思議と心を落ち着かせ、
上流へと満ちながら滑らかに夜を包み込んでゆきます。

夕刻、シャワー後の伸びやかな時
ぼんやりと川を見詰めて過ごしていたら、蝉の鳴き声が聞こえてきました。
聞こえないなと思いながら過ごしたこの一週間。
それはたぶん・・・
蝉が鳴いていないのではなく、自分にはその鳴き声が聞こえていなかっただけなのだと・・・
そう気づくまでにさして時間はかかりませんでした。
「ああ、そうなのか」と。

ある出来事によってもたらされたものにひどく心を囚われて、
眠れない夜を過ごしました。
混乱と胸のつかえは、自分が思う以上に思考の中心に居座り、動揺と疼痛を与え続けました。


友人の温かい言葉と励ましに支えられ、暗くて細い道を抜け出しました。
どれほど有難く嬉しく感じたことでしょう。


どこかでそうなる予感はあったのかもしれません。
けれど・・・それは時が経てば自然に消えてなくなるものだと思っていました。
破綻を少なからず感じていましたが、油断していたのかもしれません。
安心感もあったのでしょう。

時として、思いがけなく様々なことがもたらされます。
自分の意思とは関係なしに。


今はただ、
蝉の鳴き声を聞くことができる

それに気づいたことにホッとしています。

心から感謝しています。
ありがとう。

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ゆっくり唱える


曇り空の暑さは
硝子とブラインドでぼんやりと遮断される

電車の通り過ぎる音

右から左へ
ひだりからみぎへ

空調のダクトから吐き出される風は
意思を持たない

鈍くゆるく下腹部を押してくる痛みに
存在しないものを確かめながら
ゆっくりと
ゆっくりと

頭の中の塊を
唱えるように転がしている


サフランのあかときいろを見比べて滲む真昼のテーブルに着く/かのん

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ゆうべ


限りなく満月に向かって歩きました。

東の空にぼんやりとしていました。

今日が満月ですが。

まだ月を見ていません。


脱皮する鱗を持った生き物が吾が腕となる呪いを訪う/かのん

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プロフィール

HN:
かのん
性別:
女性
自己紹介:
朝日できらきらな川面を見ていると元気になります。
仕事は・・・!▲☆?◎×※◆なことばかりで
一晩眠ればなんとかなるさ、を合言葉にやり過ごしている今日この頃。。

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