先週は、炉開きでした。
お稽古を始めたから殆んど、炉開きは通常のお稽古日とは別の日にありました。
日にちを決めて、出欠を確認して。
お社中みんなでしていましたが、数年前にとても先生がお忙しくてお茶会が続いたときに
各曜日ごと(クラスごと)にお稽古日に炉開きをしたことがありました。
去年はお休みをいただいていましたので、どういうかたちだったのか聞いていませんが
今年はまたクラスごとに炉開きのかたちでした。
★
この日は水曜夜組6名と同じ水曜日お昼間のクラスからおひとりゲストで合計7名。
開始時刻ぎりぎりに辿り着いて(私が最後でした:汗)
そのまますぐにお弁当を頂きました。
今回はきくやさんのそぼろ弁当でした。
そぼろって生臭くなったりするのですが、ここのものはそうならずにとても美味しいです。
普通は、鶏そぼろと卵そぼろが半分ずつだけの内容なのですが、
今回はこのほかにお浸しやごぼうの揚げ物やかまぼこや栗などが一緒に詰め合わせてありました。
あちらで入れてくださったのだそうですv
先生とは軽く打ち合わせ(どんなかたちにするのか)をしていたのですが、
(お弁当を頂いて、お炭は先生がなさって、その後は濃茶を私がして、そのまま続き薄茶で皆でお手前を・・・なんて感じでした)
その場で変わるなんてしょっちゅうですので(笑)
今回もまた「ほ、本格的じゃありませんか・・・」状態。
しかも、お炭は私・・・
お稽古をお休みしていたので、炉も久々なら、炭点前なんて○年ぶり・・・です。
ひょえ~。
えーと? うーと?
そしてお茶室を覗いてまたがっくり(笑)
台子(だいす)です。
ふえ~ん(号泣)
幸い、昼間のクラスでもお手伝いをしてくださり、お弁当の受取りを担当してくださったMさんが
半東(はんとう:亭主の補佐をするお役です)に指名された(笑)ので、
皆さんが席入り(お茶室に入ること)する間に、
羽根でしょ、香合でしょ?
で、箸はいつ??
と焦りつつ手順の確認をしていたら、
「迎えつけしてね」と先生の声。
む、むかえつけ? あたし?
何やってんの亭主がするのよ、当たり前でしょ!」と言われる始末。
Mさんとふたりで「本格的? こんなこと言ってなかったよね? 予定と違うよね」と顔を見合わせていっそう緊張が高まったのでした。
待合(まちあい:茶室に入る前に待つところ)にいらっしゃるお客様(今回は同じクラスのお仲間4人です。先生は先生中です:笑)にご挨拶(何も言いません。黙って頭を下げるだけです。これが用意ができましたのでどうぞ、の合図となります←迎えつけ)
この後は先生の声しかしなくて、
がさごそとお茶室に入る音がして、その間先生はお茶室の中と私達の様子を見るのとで忙しく(笑)
どうにかこうにかへろへろで始まりました。
お点前はまあ、なんつーかその(爆)←笑っている場合では;;
お炭を終えると、先生がOさんを指名してお濃茶に移りました。
今回のお菓子は、たまたま道具屋さんが届けてくださり、一幸庵の亥の子餅(炉開きというとお汁粉なのですが、今回は違いました)でした。
先生のところでいただく亥の子餅はさらりとしたこし餡のものなのですが(お店の名前が思い出せません;)こちらのものはつぶ餡で、しかもしっかりとした小豆で、残念ながら皮が口に残ってしまいました。
お餅も朝はゆるゆるだったそうですが、夜にはずいぶんとしっかりとした状態になっていてちょっと力強い感じになっていました(切りにくかったのです)
好みにもよりますが、うちのお社中としては、こし餡が良いわねとなりました(笑)
お濃茶をいただき、続いてお薄をいただき、のんびりとした時間を過ごしました。
しばらくぶりでしたので、自分のぼけっぷりにがっくりしましたが
帰り道に
ゲストでいらした方から「3人とも(お稽古歴が長い・・・)落ち着いていて、さすがだなと思いました。急に言われても全然動じませんよね」と褒められ(?)ました。
Oさんが「お稽古を始めたばかりの頃は、毎回、風炉から炉になるとすっかり忘れていて困ったけど、さすがに長くしていると平気になりますね」
とおっしゃるので
「なんとなく身体が覚えてますからねー」と答えたら
「本当にそうですよね」としみじみ言われてしまいました(笑)
ひとまず、きちんと区切りがついて
気持ちもあらたまって、炉の季節になったのだと感じた日でした。
来週は三越でお呈茶があるのでお稽古はお休み。
昼間抜け出せれば伺いたいと思うのですが、お昼休みの1時間だけでは無理・・ですね。
お稽古からの帰り道、自転車に乗って空を見上げると
オリオン座がくっきりと。
深夜でしたので、静かな住宅街で見上げる空はいっそう群青色で
真上に輝くオリオン座は、より季節の移り変わりを感じさせてくれました。