今週は、二週間ぶりにお稽古があったのですが・・・
見事、筋肉痛になりました(笑)
しかも 大炉、そして、逆勝手。
わわわ(動揺中)
比較的、水曜夜組は逆勝手も大炉もお稽古する機会が多いのですが、
なんつっても久しぶりの私です。
お客様をしながらお点前を見ていても、いまひとつしっくり来ません(笑)
それほど難しいことをするわけではないのですが、何せ全てが逆になる・・・のは困ります。
帛紗を腰につけるところからして、「うーむ? どっちだ?」になりますから。
普段、左手でしていることを急に右手ですると何だか;;です。
それでも、すんなり馴染めるようでないとまだまだなのですが・・・
今回いちばんウロタエタのは(笑)
やはり足運びですね。
立つ時も、席中は左だから、それが右になって・・・なんて頭で考えたのがいけませんでした。
お休みに入る前は、あまり「頭で考える」なんてことをせずに無意識に身体が動いていたのですが、
今回のお稽古ではまず、そこがうまくいきません。
お点前を始めれば、それなりに手は動くのですが、うすぼんやりと記憶に残る動きをどうにか
頭から腕、手、足へと伝えている状況で(笑)
ぎこちないことこの上ありません。
しくしく。
それでも、無駄に長年通っているせいか・・・どうにかなりましたけどね(大汗)
★
今回は、朱塗の手桶が水指でした。
裏千家のものではなく、表千家のもののようですね。
江岑好みが朱塗で銀の輪ですから、まさにそれでした。
裏千家で見るものは、利休好みの真塗が多いです。
残念ながら「漏る」ので、中に落としのように塗りの建水を入れて有りました。
朱塗の朱は、「洗い朱」と呼ぶのでしょうか、とても落ち着いて温かみのある色合いでした。
表さんのお道具は、おっとりとしているものが多いと感じます。
お家元もそんな印象を受けますね。
どうやら・・・お弟子さんもそういう感じだそうです。
裏はもっとこう、どんどん行く感じでしょうか(笑)
花は、蝋梅と万両でした。
ざっくりとした素焼き(どこぞの砂漠から出土したかのように見える・・)の
背の高い(40センチ以上はあったと思います)下に向かってすぼまる壺に入っていました。
そして!
初釜のときに「とてもお目出度い石らしいのよ~♪」とおっしゃっていた
黒っぽくてツヤツヤした石が床の間にのっかっているではありませんか!
おおお、これは聞かなくちゃ!
「先生、あの石なんですが・・・どういうものだったかをすっかり忘れてしまいました」
「瀬田の真黒石って言うそうよ」
「セタのマグロ石?」
・・・そうです、思い出しました。
席中で、お社中の方が(道具屋さんです)そう言ってましたっけ。。
帰り道、その話をしながら「セタノマグロイシ」で検索してみようということになったのでした。
セタは、大津の辺りの川の名前で、マグロはたぶん真黒だよね・・・と。
もちろん調べました(笑)
<瀬田の真黒石>
「水石(すいせき)」と言うのだそうです。
庭石とは違って、片手で持てる程度の大きさの観賞用の石のこと。
「盆石」とも呼ぶそうです。
京都では、古くから「加茂七石」といって、七種類の意思が珍重されたそうです。
加茂川上流の紅加茂石。
もっと上流の雲ヶ畑石。
静原川の賎機(しずはた)石。
貴船川の貴船(きぶね)石、ふごおろし石。
鞍馬の鞍馬石。
高野川の八瀬真黒(やせまぐろ)石。
瀬田真黒石は、滋賀県瀬田川で採取された、蟹地・梨地の肌をしている比較的黒いホルンフェルス(ホルンフェルスは断層のこと・・・らしいです)
これとお目出度いこととのつながりは・・・あれ?
ま、次回また追求します(笑)
とある方(財界ではとても有名なお名前でした)がお持ちだったそうですが、
縁あって先生のところに来て、それをまた見ることができるのもこうしてお稽古していないと、ですからね。これもまたご縁なのです。
★
そしてもうひとつ思い出したこと(笑)
初釜のお菓子。
「千代の松」でした。
これを忘れる自分もたいしたものだと思いますね。
もう何年もいただいているのに。
そう言えば、今回のお菓子は「はなびら餅」でした。
時季としては遅れていますが、お菓子屋さんに数のあるものがこれしかなかったそうで;;
滅多にいただかないので(うちのお社中は大先生のお好みの千代の松が初釜のお菓子なので
はなびら餅は珍しいのです)しみじみ味わいました(笑)
ちょっと求肥が多すぎて、口に入れるともたもたとしてしまい
いまひとつ・・・でした。
お家元のお初釜で出されるはなびら餅は道喜のものだそうですが
楊枝で切ったりするとえらいことになるそうです。
中の餡(味噌餡)がとってもゆるゆるで流れ出てしまって・・・
なので、切らずにぱくりといくのがお約束(笑)とか。